三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2016年7月31日放送

あなたも鳥羽にお店を出してみませんか!?
古いお店をリノベーションし、新たな住居や店舗としてオープンするお手伝いをします!

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みなさんは『リノベーション』という言葉をご存じでしょうか?
日本語に訳すと『再構築』『再生』という意味になります。
今回は鳥羽市で、地域の魅力をリノベーション、再構築しているみなさんを紹介します。

 

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こちらが築80年を越えるラーメン屋さんをリノベーションしてオープンしたカフェ『KILLIBILL(キリビリ)』。
昨年の12月に、鳥羽駅の近くにオープン。

 

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看板メニューのクレープは10種類で、この季節のオススメは、積みたてのブルーベリーをふんだんに使ったクレープです。
おしゃれなカプチーノと一緒にお召し上がりください。

 

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「お客さんはさまざまです。
学生の方たちが、クレープを食べに来て下さったり、観光地なので県外の方も沢山来てくれます。
あと、お父さん世代の方が、お酒を呑みにきてくれたりもするので、幅広いですね!」

と、店長の田岡万弥さん。

「カウンターも多いのでお客さんと触れ合うことが多いですね。
お客さんと話すのが好きなので、仕事していても幸せな気持ちになる感じです!」

と、スタッフの嶋川真俊さん。

 

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リノベーション前とリノベーション後。
年季の入ったラーメン店が、スタイリッシュな空間に生まれ変わりました。

 

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『KILLIBILL』オーナーの坂田祐紀さんに、リノベーションを行った経緯をお聞きしました。

「たくさんの空き家が出ている鳥羽市街地の活性化を図る為、空き店舗をリノベーションしてカフェ&バーをオープンしました。
従業員も若い子にやってもらうことで、若い人たちがいろんなお店を開けてくれると、これからどんどん若返りがあって、いいかなぁと」

 

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空き家や空き店舗が目立つ鳥羽の商店街を活性化したい。
そんな思いから、鳥羽商工会議所の若手メンバーが立ち上がり、始めたのが、『鳥羽リノベーション委員会』。
空き物件を魅力あるものに改装・改造し、新たな経営者につないでいく・・・そんな、「地域と価値観」を『リノベーション』する取り組みです。

 

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『鳥羽リノベーション委員会』の活動を支える、鳥羽商工会議所の吉川龍さんに、その取り組み内容についてお聞きしました。

「鳥羽市の5年前の調査では、空き店舗だけで54店舗が確認されていています。
そして現在、リノベーション委員会に登録された貸し出し希望物件は10戸を超しています。
商工会議所としては本来の業務である補助金のサポートや、助成金に対する相談など、『鳥羽リノベーション委員会』ができないことをサポートしています。
今までなかった反応としては、伊勢や隣の志摩市からも鳥羽のお店や飲食店に来てくれたりと、若い人が中心になって、お客さんが増えてきています」

 

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こちらで野菜を並べている男性、実は『鳥羽リノベーション委員会』会長の阿部康之さん。
実は、委員長自ら手がけたリノベーション物件が、こちらのビル。
もともと美容院だった1階のスペースは、現在はコインランドリーとして営業中。
そして建物横の駐車場の一角に野菜の無人販売所を設置したところ、連日売り切れの大盛況なんだそうです。

「私が子どもの頃は、お好み屋、肉屋、八百屋などがあり、子どももお使いに生きましたが、今はそういったお店もなくなりました。
昔の街に戻すことはできませんが、今あるものを使っで今の形にあった街に変えていきたいですね。
この野菜販売所は、その一環です」

 

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続いてご紹介するリノベーション物件は、今年の5月にオープンしたばかりのゲストハウス『かもめnb.(エヌ・ビー)』です。

「鳥羽に個人で旅行に来られる方をターゲットに、相部屋で、またこちらで一緒に過ごしてもらえる、交流できる宿です。
もともとやりたいという気持ちはあったんですけども、補助金のこととか、あと、まぁ、自分1人で宿を経営するというのは、そういったことも初めてですから、そういったリノベーション委員会のような相談に乗っていただける方が、周りにいてくれるってことはすごく大きな助けになったと思います・・・

国籍問わず、色んな人がこの家に来て欲しいと、そういう家になって欲しいと思います!!」

と、オーナーの鼻谷年雄さん。

 

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素泊まりのみ受け付け、一泊3,000円から宿泊可。
共有スペースであるキッチンでの調理もできます。
2階に男女別の2室と1階に1室を備え、1日8名の宿泊が可能です。
この家にもともとお風呂がなかったため、壁を崩してシャワールームを増設してあります。
ごく普通の民家を、宿にリノベーション。
そんな鼻谷さんのチャレンジを支えたのは、友人であり、家族。
そして『鳥羽リノベーション委員会』でした。

 

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そして最後に紹介するのは、鳥羽の目抜き通りにあるこちらの物件。
現在、リノベーションを終えて、三重県産の材料を使った『伊勢志摩かりんと-』を販売するお店としてオープン予定。
この日は、商品であるかりんとうの試食会が行われていました。
リノベーションをしたのは、鳥羽で工務店や電気工事店を営む、ちょっと年配のお父さんたち。
若い世代に店を託します。

「自分らよりも10歳も若い連中が、色々なお店を展開しています。
そこで、オヤジらも何かひとつくらい協力しようとはじめました」

「このあたりで商売をしても、やっていけるんだということをまず示して、その波及効果で、個性豊かなお店が並ぶことを願っています」

と、森下功一さんと岩佐政徳さん。

 

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「小さい頃に比べてお店が減り、シャッターが多くなったのが寂しいという気持ちがありました。
こうして動くことで、若い人たち働く場所がだんだんと増えてくるのでは、と思います。
伊勢志摩サミット後、鳥羽の食材や三重県の食材を全国の人に伝える1つの手段として『かりんとう』を使って、全国に販売していきたいですね」

と、『伊勢かりんとー』オーナーの吉水恭平さん。
鳥羽の木であるやまとたちばなの実や、伊勢えび、あおさ、四日市の九鬼ごまなどを練り込んだ、種類豊富なかりんとうを販売予定です!

 

『鳥羽リノベーション委員会』の今後の課題は、もっとお店を増やし、街中に人流れるような仕組みづくり。
店舗を開けるではなく、人々が周遊できるようになるのが狙いだそうです。
あたなも鳥羽でお店を出してみませんか!?

 

伊勢かりんとー
住所 鳥羽市鳥羽1-6-19
TEL 0599-25-9666
※ 平成28年8月2日オープン!